古屋圭司通信

敬老会をまわって

カテゴリー:クラリネット, 地元の活動

2011年09月20日

今年も私の選挙区各地で敬老会が開催され、多くの会場の足を運んで元気なお年寄りに激励とお祝いのお言葉を贈った。

敬老会そのものを見合わせる地域が多くなりつつある中で、まだまだ私の選挙区はお年寄りを敬い、おかげさま・お互いさま、相互扶助の日本の精神文化が生きつづけているのはうれしい限りだ。

私が政治家を目指した原点は、私の祖父である古屋慶隆に遡る。

祖父は戦前の衆議院議員を務めていたが、昭和20年3月10日の東京大空襲で焼夷弾の直撃を受けて左足切断の重症を負い病院に担ぎ込まれたが出欠多量で翌日亡くなった。

余興でクラリネットを演奏

昭和27年生まれの私にとって残念ながら祖父のぬくもりを経験することはできなかったが、昭和50年代初頭、当時まだ大学を卒業し社会人になって間もない私が、地元のとある敬老会に出席して挨拶をさせていただいた際、「私は古屋慶隆の孫です」と挨拶すると出席していた多くのお年寄りがメガネをかけ直す仕草をしながら私の顔をじっと見つめてくれた。挨拶の後に「古屋慶隆先生は立派な先生だったよ」とのうれしい言葉は私にとって新鮮な驚きだった。

既に死後30年以上を経ていたのに。

政治家を目指した原点がここにあるのだと思う。

政治は未来に対する責任。

敬老会は私にとってこんな思い出のある年一回の行事だ。

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