古屋圭司通信

福田内閣発足にあたって

カテゴリー:議員活動

2007年09月26日

 本日、福田新内閣が正式に発足した。二週間近く国会審議が滞ってしまったことを率直にお詫び申し上げたい。
 これに先立ち昨日は、安倍前総理が総辞職ならびに首班指名のため、病院から直行して国会に姿を現した。実際の姿をみても、体調は容易に推測できるものであった。やはり、深刻な健康状態があのような形での辞任に至らざるを得なかった原因であることを、改めて実感した。この上は、じっくりと静養していただき、体調を完全にもどして、捲土重来を心から念じている。
 福田新総理は、記者会見でも「背水の陣」内閣と自ら命名したが、国会運営やスキャンダルなどで躓けば、命取りになりかねないことは明らかである。福田新総理も17人中15人が再任の内閣などとのメディアの批判は気にすることなく、我々与党の国会議員全員も「背水の陣」の心意気と気迫を持って国会に運営に当たっていくべきだ。
 一方、野党も参議院で過半数を握った以上、半分責任があることを忘れてはいけない。ひたすら、衆議院解散を狙って、反対のための反対一辺倒では、はたして有権者の理解をえることができるだろうか。特に、テロ対策特別措置法に基づくインド洋での洋上給油の継続は、日本の国際公約であるとともに、わが国の安全保障・シーレーンの確保のためにも大きな役割を果たしているのである。今、灼熱のインド洋の甲板上において、アメリカやNATO諸国などの艦船に補給をしているわが国の自衛隊は、その技術と士気が高く評価され、且つ国連決議にもあるように「感謝」されているのである。11月の期限切れ前に現行法を延長するのは物理的に厳しいが、今後もわが国が重要な国際貢献を継続できるよう与野党が真剣に議論して、国会の責任において対処していくべきと考えている。
 年金問題についても同様に、堂々と国会での議論を通じて、国民からの信頼回復を目指していくべきだ。
 なお、引き続き私は、政務調査会の副会長を務めることになった。福田新総理も主張している「地域再生」はじめ地方が活力とり戻すため、党の政策責任者の一人として全力で取り組んで参りたい。

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