古屋圭司通信

マハティール元首相と会食

カテゴリー:外交

2011年11月21日

 

日本マレーシア協会の副会長として、来日中のマハティール元マレーシア首相と会食の機会をいただいた。

メンバーはマハティールご夫妻、ダト・シャハルディン駐日大使ご夫妻、日本マレーシア協会名誉会長のタンスリ塩川正十郎氏、日本マレーシア協会会長の平沼赳夫氏、そして副会長の私。

マハティールは「ルック・イースト」を旗印に米国や他の大国と一線を画しながらアジア諸国の連携を訴えて22年間首相を務めたアジアのリーダーだ。マレーシアは毎年確実にGDPを増大しており、マハティールが敷いた基本路線がその成長を後押ししているのだ。

マハティールは、首相退任後も毎年日本を訪問する知日家である。2時間半に及ぶ会食で色々と話が弾んだが、TPPの参画については、現マレーシア首相は日本の参加を歓迎しているが、マハティール氏はASEANプラス3や6などを含めアジア諸国が結束して対米国への対応を考えるべきと訴えていた。

マハティール氏の一貫した外交理念はぶれていないということだ。

そのほかにも教育問題やリーダー論など長年にわたる首相としての経験に基づく貴重な意見を聞くことが出来た。

お土産にマハティール氏が自ら著した900ページにも及ぶ首相在任中の手記をいただいた。すべて自ら筆をとって7年の歳月を要した力作だ。

日本語訳も近々出版されるそうだ。

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