古屋圭司通信

ミクロネシア連邦出張

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2023年07月28日

ミクロネシア連邦出張。
現地の通信事情により帰国後まとめて報告とします。
23日夕方に日本を立ち、グアムにてトランジットし24日朝のフライトでミクロネシアのポンペイ空港へ。所要時間は延べ17時間。
ホテルにて昼食のあとは、まずは大統領府にシミナ大統領を表敬し予定を大幅に超えて1時間半ほど会談。シミナ大統領の娘さんはかつて青少年交流事業で日本に研修にも来ており知日派。
シミナ大統領はALPS処理水の海洋放出について、日本の厳密な対応やIAEAでの承認など客観的な科学的根拠がはっきりしており理解を示しており謝意を伝える。
また、人材育成や経済支援等の日・ミクロネシア関係の更なる連携強化等について、来年開催予定の太平洋島嶼国サミット(PALM)でのテーマ等具体的事案をも引き合いに意見交換。
夕方には、日本からミクロネシアに渡り経済界で主導的役割を果たしたパイオニアである秋永氏やJICAミクロネシア山内支社長と意見交換。話題は多岐にわたるが結論は教育支援の重要性。

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夜は道上大使公邸にて会食を兼ねて意見交換。

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25日は、朝10時からの現地の協会にて合同ミサに参列。キリスト教徒が多く、シミナ大統領も参列してのミサ。

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午後には、パニュエロ前大統領と会談。パニュエロ氏は、2月に日本を訪問し岸田総理との会談でもALPS処理水の海洋溶出について理解をいただいた。この方針はシミナ新大統領にも引き継がれている。3月の選挙で残念ながら落選し大統領には選出されず。

 

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その後は、モーゼス国会議長と会談。モーゼス議長はシミナ議長時代に副議長を務めており、いわば新大統領の同志だ。

 

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夜はミクロネシア唯一の大学である「ミクロネシア短期大学」にて文化行事に出席。伝統的民族舞踊テンコ盛りで、各国代表も参加しての賑々しいセレモニー。

 

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26日は、朝9時から元大統領で現在連邦議員を務めるクリスチャン氏と会談。クリスチャン大統領時代には、日本にとってもマグロ漁に大きく関係する「サメ法」の対応について日本には好意的に対応してもらった経緯がある。
10時から、シミナ大統領就任式典に参列。就任挨拶では、24日に会談の際に触れた「法の支配、民主主義、基本的人権の尊重」という共通の価値観を持つ国々との連携の重要性」についてもその趣旨を言及してくれた。前日の前夜祭の席次や式典当日の日本代表紹介もすべて日本が最優先で、信頼できる長い友人である「古屋圭司」と紹介。常軌を逸した行動を続ける中国へのけん制だ。

 

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式典が一段落のあとは、空港へ。アイランドホッパーといわれる各島を経由する便で、ホノルルまでは二回のトランジットがあり、日本まではトランジット含め延べ25時間かかります!
今後は直行便含めて検討が必要だろう。スキューバダイビングなどの観光資源は豊富なのだから。もちろんホテルなどへの投資も必要でこれからの課題だ。
クリスチャン前大統領は、UA(ユナイテッドエアライン)が独占しているのは問題と発言していたが、UAのサービスは最低で食事も悪意を抱くほど不味いし、何とUAのパイロットが移動のために客席最前列の広い席を堂々と使っている現実が独占の弊害を象徴している。

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