古屋圭司通信

官邸への申し入れの効果

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2010年05月26日

 先週金曜日に平野官房長官に対して、北朝鮮の制裁強化の16項目を申し入れた(詳細はこちらを参照)。
 この効果か、あるいは総理にとって渡りに船か、今週はじめに政府は安全保障会議を開催し、制裁強化について総理から関係閣僚に指示があったとされている。
 言葉の軽い鳩山総理のことだからどこまで実現するかは定かではないが、全く軸足が定まっていなかった政府としては、少なくとも一歩前進と思いたい。
 北朝鮮は対韓国へもすべての関係を断ち切ると非常識な強硬手段をとることが明らかになった以上、日米韓との連携により厳しい制裁実行や国連安保理での決議の実現、そして中国への結束した働きかけが不可欠だ。
 中国と北朝鮮の関係は、言葉が乱暴だが、ヤクザの親父と出来の悪い息子のような関係で、親子の縁をきることは容易ではない。
 金正日が中国を訪問した時期も計算しつくしていると推測される。
 金正日も後継をめぐって中国ともかなりの駆け引きをしていることは間違いない。
 翻弄されることなくわが国として、厳しい態度で北に臨んでいくことは当然だ。

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