28日は、午前中には私が委員長を務める自民党磁気浮上式新幹線特別委員会を開催し、午後には沿線知事や地方自治体関係者などで構成される中央新幹線建設促進期成同盟会に、自民党代表として出席して挨拶をさせていただいた。
本年2月にようやく交通政策審議会のもとで中央新幹線小委員会が立ち上がり、既に3回の小委員会が開催された。今後は、沿線自治体のヒアリングや有識者ヒアリングなどを精力的に行い、年内には中間取りまとめやパブリックコメントが行われる予定。
JR東海は、平成39年までには東京→名古屋開業と、平成26年の山梨実験線完成(43キロ)の後時間をおかずに着工したいとの意向を示している。これを実現するためには、環境アセスメントに二年半から三年を要することを考えると、かなりのタイトスケジュールとなる。
地元負担とされる中間駅の建設費用の問題や長野県のルート決定、あるいはJR東日本との協力・連携など、まだまだ検討すべき課題は残されている。普天間問題をはじめとして与野党が前面対決する国会だが、このリニア新幹線建設は与野党が協力して推進する体制が整っている。
現行東海道新幹線の経年劣化や大規模災害のリスクに備えるとともに、日本経済社会全体に大きな波及効果が見込まれる。
世界初の技術の実現という「夢」は、昨今の閉塞感の中で自信と活力を取り戻す最高の起爆剤でもある。
実現に向けて、関係者の背中を押していく決意だ。