古屋圭司通信

民主党代表選挙に思う

カテゴリー:議員活動

2010年08月27日

 やはりというか小沢氏が出馬を表明。
 去る6月2 日鳩山総理が普天間問題の迷走に始まる信頼失墜の責任を取り、小沢氏とともに辞職してからまだたった3ヶ月弱。
 辞任当初、次期衆議院選挙には出馬せずに政界を引退と宣言していた鳩山氏は、キーマン気取りで最終的には小沢氏支持を表明。小沢氏にしても、政治と金問題で何の説明すらしておらず、検察審査会での強制起訴の可能性、管氏の小沢排除の現実をみれば、明らかに自らの保身と権力維持のための出馬といわれても仕方がない。
 どちらに転んでも民主党の分裂の始まりのような気配を感じる。
 もし、小沢氏が総理になれば1年間で 3人目の総理となる。
 いま何をしななければならないか。
 それは急激な株安・円高・デフレという深刻な経済状態の中で、国会が閉会中といえど閉会中審査を行い、国を挙げてこの危機に真剣に取り組んでいるという強いメッセージが今何より重要だ。
 我々は、強く国会審議を要求しているが民主党はそれどころではないと拒否し続けている。
 さらには自民党前政権のときに日銀総裁に武藤氏を推薦したが、単に財務省OBはダメとの理由で、数週間総裁が不在になったうえ、政界には無縁の白川氏を指名させられたことがそもそもの失敗。経済財政諮問会議も一方的に廃止したのも失敗。月二回の定期的な首相と日銀総裁の意見交換ができなくなってしまった。
 日銀の独立性は制度上確保されなくてはならないが、為替政策や金融政策は、阿吽の呼吸で水面下での綿密な政府との意思疎通は不可欠。事実上これが出来てないことが、この異常な円高を放置してしまった。自民党は、来週には全国の県連幹部を召集して、我々が考える経済対策を説明する予定だ。
 9月の14日まで三週間にもわたって身内の代表選挙に時間を無駄にすることは本当に許さ れるのか。
 日々厳しい経済環境の中で必死に頑張っている国民の皆さんにとってこんなことがまかり通るのは、怒りを超えてただ唖然としているのだ。
 やはり民主党にこの国の舵取りをまかせることはできない。

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