古屋圭司通信

 私の地元の象徴である恵那山。全国的にも昨今の集中豪雨による被害でかなり森林が荒れている。
 中津川商工会議所会頭である丸山氏の発案により、同会議所主催でヘリコプターによる視察が行われ、私も地元選出国会議員として参加した。一般公募160人のうち抽選で30人の市民も体験をし、危機的に荒れている私たちの住むふるさとの実態を認識するためのよい企画であったと思う。
 9時から18班に分けての視察で費用的にも大変だったと思うが、中津川商工会議所と市の協力で実現できたものだ。
 自然災害から人の命と地域の安全を守るのは地道な砂防工事や間伐などの森林整備が不可欠だ。にも拘らず、コンクリートから人へとのキャッチフレーズのもと、昨年の総選挙では公共事業悪玉論が幅をきかせた。
 今こそ冷静に私の地元に限らず全国の森林や河川が集中豪雨の洗礼により、地域はもちろんのこと下流域である都市部にも甚大な被害をおよぼしていることを我々は冷静に認識し、その対策を講じていかなくてはならない。
来年度予算は、このような災害対策関連の予算が削減されることのないよう、与党の予算編成に向けてしっかりとチェックをしていく所存だ。
平成19年から24年までの6年間に330万ヘクタールの間伐などにより森林整備をすることを決定して計画を実行しているが、来年度もこの計画が予定通り進められるように働きかけをしているところだ。
かつて上流部で砂防工事を実施している現場に地域の自治会関係者や子供たちをつれて視察を実施したが、皆さんは危険と隣り合わせの作業やそ地道な努力に心からの感謝の念をあらわしていたことを思い出す。
政治は、決してパーフォーマンスではなく安心・安全のための事業をしっかりと確保することだ。

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