古屋圭司通信

18_04_20.jpg私が名誉会長を務めるムジカセラミカ振興会主催による定期コンサートが開催されました。
この定期コンサートは、名古屋、常滑のイナックス記念館でそれぞれ年一回開催されています。
ファインセラミックス製楽器の振興が目的ですので、ピアノを除く弦楽器、管楽器とも白いファインセラミックス製楽器にて演奏されます。
私が経済産業副大臣を務めていた際、産官学連携事業としてクオリティの高いファインセラミックス製楽器を目指し、研究開発費を新たに1億2千万円確保し、現在まで開発が進んだ経緯などを会場の皆さんに説明した後、コンサートが始まりました。
ご来場いただいた皆さんには、プログラムが楽しい内容であったことも相俟って、ファインセラミックス製楽器の音色の素晴らしさを実感いただけたと思います。
アンコールの際、私が「黄昏のワルツ」を演奏させていただきました。事前のステージ練習の時間もなく、ほとんどぶっつけ本番の演奏でしたが、楽しく演奏させていただきました。
これからも、日本が生んだファインセラミックス製楽器の振興を図り、300年以上にわたって続いてきた木製クラシック楽器の素材革命を日本から発信できればと念じています。


ムジカセラミカ振興会とは・・・
ムジカセラミカはラテン語で「陶磁器の楽器」という意味です。本振興会は、ファインセラミックス製楽器の創作・改良を進め、また同楽器の演奏、展示などを通じ、ファインセラミックス産業の振興を図るとともに、文化向上に寄与することを目的として平成14年6月4日設立されました。
現在、木管楽器の代表的な材料である硬質木材料は乱獲によって枯渇化しており、あと数年しか持たないという見方があります。その中でファインセラミックス製楽器は、1989年に名古屋で開催された世界デザイン博覧会に「ムジカセラミカ」の名前で登場しました。以後改良を重ねファインセラミックス製楽器は、その美しい透明感に満ちた音色と外観によって人々を魅了し、新しい視点から注目されております。

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