古屋圭司通信

27日に拉致特別委員会で、松本外務大臣との質疑を行った。

拉致に限らず最近発生した2つの重大な事件についても言及した。

一つは、北方領土に韓国国会議員が上陸した件、もう一つは竹島に韓国閣僚が不法上陸した件だ。

特に、北方4島は、

1.20日の12時に上陸が判明したが、日韓首脳会談は16時であったにもかかわらず抗議せず。

2.韓国外務省が正式に便宜供与をロシアに申し入れた。

3.費用は国会経費即ち税金を使っており、結果として政府関与に等しい。

このような強引な行動に、厳しい態度をとらないから25日の閣僚による竹島不法上陸を許してしまった。4月11日にも教育大臣が竹島不法上陸した際にも、大使館の参事官に抗議をするという弱腰。今回の事件をみれば、大使引き上げぐらいの毅然たる態度をとっても良いくらいの深刻な問題だ。

これではとても主権は守れない。

金正日が中国を訪問したが、一年間で3回というのは異例だ。

中国からの支援引き出しとともに、中国との関係を誇示することで日米韓を牽制する狙いがあるのとみるのが常識的な分析だ。

中国との胡錦濤氏と面談したのは26日。一方日中首脳・外務大臣会談は22日だ。その時に中国側に対して拉致問題で中国側に強く要請したのか。答えは例のごとく曖昧。

さらに、昨年12月に総理が家族会と面会の際に、「北朝鮮が混乱時には自衛隊派遣も含めて拉致被害者の救出を検討する必要がある」と明言した事に関連して、今回の首脳会談で言及したのかあるいは、これまでどのような検討をしたのか、韓国・米国との交渉の有無について質問するも、松本外務大臣は、「一切お答えできない」の一点張り。

総理が検討を明言しているにもかかわらずだ。これでは総理の出任せと思われても仕方がない。

また中野担当大臣は、日中韓首脳会談を前に総理官邸にて拉致問題について、取り上げるように要請したところ「できるだけ協調したい」と言明したことを認めているが、今回の一連の会談をみるととてもその姿勢は見られないし「拉致は主権侵害であり人権侵害で許しがたい・・・」との政府見解は単なることばの遊びなのか。こんなことでは金正日に足元をみられるだけだし、拉致問題を解決しようという気概は一切伝わってこない。

詳細は、5月27日拉致問題特別委員会をご覧ください。

コメントを残す

*

ページトップへ