内閣不信任案を6月1日の党首討論後に出すとの結論が事実上決定した。成立には民主党から80人を超える造反が必要なので容易ではない。
かつて郵政法案で覚悟をもって反対票を投じた私は当時のことを思い出す。
その結果は、刺客を送られて無所属での戦いを強いられた。野党が出した不信任に賛成するということは「郵政」以上に重い造反であり、除名覚悟でそこまでやれる議員がはたして何人になるか。
民主党執行部は強烈に圧力をかけてくるだろう。
そもそも未曾有の災害対策の最中に不信任をだすのはどうなのかとの声があるのは事実だ。われわれは、23年度予算や第一次補正には賛成したが、お粗末極まりない原発事故対応は、もうこの内閣に日本の危機対策を任せるわけにはいかないという決意を表明したものだ。
だから、会期末にセレモニーのように出すのでは意味が無い。
情報開示しないばかりでなく、うその報告をしたり、責任をなすりつけたり、この期に及んで影響や効果を綿密に検証することなく浜岡原発の停止に象徴される政治的パーフォーマンスは、結果として国内だけではなく世界に「風評被害」ばらまき、国益を大きく失わせただけではなく経済にも深刻な影響を与えている。
成立しなくても、何十人もの造反がでればもう菅内閣はもうもたないだろう。
本会議での結果を粛々と待ちたい。