古屋圭司通信

昨日の7日、「憲法96条改正議員連盟」の設立総会を開催した。火曜日の種々行事が重なる昼に、100名を超える国会議員と代理出席で70名以上が出席して盛大に行われた。

96条改正についてはこちらを参照。

私は、自民党の代表に就任した。自民党においても既に120名を超える議員が入会している。

一方、民主党は小沢鋭仁議員が代表に就任した。また、それぞれ、たちあがれ日本、みんなの党、国民新党、無所属からも代表を選出した。公明党は個人での参加という形となった。

私は、自民党代表として次のような挨拶をさせて頂いた。

今の政治の混乱は、現内閣の迷走に問題があることは否定出来ないが、かつての自民党政権にも責任があったことを率直に認め、その上で「一旦緩急」の際の政治のダイナミズムを削いできたのは、究極的には憲法ではないだろうか。

この「機能不全」を克服するには、どうすればいいのか?

この疑問に対する答えが、今回の憲法96条改正原案である。

主権者である国民が、憲法改正の可否について、主体的に参画する機会、即ち国民投票に参画する機会を増大する。この一点に絞って、衆参「三分の二」の賛成を過半数に緩和する改正原案の国会提出を目指したい。

国民投票法の規定により、衆議院で101名以上、参議院で51名以上を確保すれば、この96条原案は国会に提出できる。

そして、衆参両院で憲法審査会を実質的に稼動させるための背中を押すことにもなる。

憲法改正の鍵が、深海に投げ捨てられてしまっている現状を見つめ、その鍵を拾い上げ鍵穴に差し込む作業が、この議連の役割である。

昭和22年5月に憲法が施行されて以来、実質的には初めての具体的な改正への動きであり、歴史的な一日であった。

インドの初代首相ネルーは、憲法を固定的なものにしてしまえば、国家の成長も人々の成長をも止めてしまう。との言い、あるいは名大統領とされるジェファソンアメリカ合衆国第三代大統領は、人間の作品で完全なものはない。それゆえ憲法改正という現実的な手立てをしておく必要がある。

いずれも、先人の立派な見識だと思う。

わが国の現状に目を向ければ、自民・民主の支持率をあわせても50%以下であり、政界再編による新しい政党の枠組みを望むのは40%以上。いずれも世論調査の共通点。将来も現行の政党の枠組みのまま行き続けることに多くの人が疑問を抱いている。その再編に重要な大儀として憲法改正がその役割を果たしていくべきで、その契機がこの96条改正だ。

私たち、立法府に身を置く議員として未来への責任を果たしていきたいと思う。

現時点での議連の入会者は200名を優に越えているが、まだ改正に必要な「三分の二」には達してない。

現行憲法の規定をクリアするために、皆様の協力を願う。

総会のあとには、ジャーナリストの桜井よしこさんの講演を行った。

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