古屋圭司通信

19_5_17.JPG 5月17日に、「価値観外交を推進する議員の会」を発足させた。既にマスコミで報道されているが、同志議員43名でスタートした。会長に就任した私は、冒頭で次のような挨拶をさせていただいた。趣意書と合わせごらんいただければ、この会の趣旨がお分かりいただけると思う。自民党政調会長の中川昭一氏を顧問に迎え、当日は同氏より講演をしていただいた。
 昨年総理就任直後、安倍首相と中国首脳との会談が実現したことは大きな成果。しかし一方では、微笑み外交の裏側にあるものにも直視していく必要がある。合意された戦略的互恵関係は、パートナーシップとは異なり、経済や文化交流の深化など、両国のメリットのために取り組むことは多いに推進すべき。
 その際でも、知的財産問題に象徴されるような深刻な問題には厳しいスタンスで接するべき。また毎年多額の軍事費を増額して、覇権拡張の危険な道を歩み始めているのではないかとういう憂慮すべき事実や、ニュースでも報道されているように、例えば中国の「労働教育制度」などは基本的人権に照らしても明らかに問題である。
 そして、この議連の基本理念である「自由、民主主義、基本的人権、法の支配」という普遍的価値を共有する国ではないとのことは、常に心していかなくてはならないと考える。
 議連としては、この共通の価値観をもつ国々や人々と連携をしていきたいと考えている。今日は、この視点から中川政務調査会長にご講演をお願いしたいと思っている。中川先生よろしくお願い致します。
 そして、もう一つこの議連が目指すものをお話ししたい。自由・民主主義・基本的人権・法の支配という価値観と根幹で相共有するのは、真の保守主義ではないかと思う。
 拉致問題をはじめ、私が離党する前には人権擁護法案の対応で、党内で激しい議論があった。その後も、皇室典範問題や靖国問題、最近では憲法改正のための国民投票問題、あるいは民法772条のいわゆる300日問題があった。このような、基本理念や思想哲学を問われる問題については、同じ方向を持つ同志議員を糾合しておく必要があると思う。このような際にも、結束して行動できるグループとして機能していければと考えている。
 改めまして、本日このように大勢の議員のみなさんにご参集いただいたことに対し、御礼申し上げます。それでは、中川先生よろしくお願い致します。

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