古屋圭司通信

 平成20年度第2次補正予算の関連法案が成立し、以下をはじめとする景気対策が実施できることとなった。

  • 定額給付金一人1万2000円(65歳以上、18歳以下は2万円)を支給
  • 土日祝日の乗用車の高速道路料金を1000円に(大都市圏を除く)
  • 地域活性化・生活対策臨時交付金(6000億円)
  • 緊急雇用対策(1600億円)
  • 出産子育て支援として、妊婦健診を14回まで無料
  • 介護従事者の処遇改善・人材確保対策(1491億円)
  • 障害者支援の拡充(824億円)
  • 中小・小規模企業の資金繰り支援(5048億円)
  • 強い農林水産業の創出(1383億円)
  • 住宅投資・学校等耐震・防災強化対策(2393億円)

  •  とにかく批判の多かった定額給付金だが、国民一人一人が参加する景気対策であり、地元で消費に活用して頂ければ地域経済に寄与することは間違いない。


     我々は、75兆円に及ぶ景気対策の一環である補正予算の早急な執行こそが、一番の景気対策であると主張してきたので、まずは一歩前進といえる。かつてないほどの厳しい経済環境であるにもかかわらず、残念なことに野党が政局優先で国会運営を強いられてきた結果、成立が3月にずれ込んでしまった。現在審議中の平成21年度予算ならびに関連法案については、一日でも早く成立させることが国民の利益に繋がるのだから、野党は審議を無用に引き延ばすことなく、速やかな賛否の意思を示して頂きたい。
     民主党の小沢代表の秘書逮捕という衝撃的なニュースが瞬く間に世間を駆け巡った。
     改めて政治と金の透明性の問題がクローズアップされたわけだが、日本は成熟した法治国家であることを考えれば「国策調査」と小沢代表が批判を繰り返すのはいかがなものだろうか。違法性はないと主張しているが、リーダーたるものは疑いのもたれないような行動を常にとっていかなくてはならないのは申し上げるまでもない。
     我々与党がなすべきことは、相手のエラーに乗じて批判をすることではなく、喫緊の課題である景気対策を徹底的に実施し、一つ一つ実績を積み重ねて、自らヒットを打つことにより、国民からの信頼回復を目指していきたいと思う。

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