古屋圭司通信

 自由民主党の女性向け月刊誌「りぶる」6月号で、フリーアナウンサーの近藤サトさんと私の対談が掲載されましたので、紹介します。
「りぶる」は、毎月身近な情報や女性ならではの視点で、様々なテーマを分かりやすく取り上げています。広報本部長として、ご購読の推進をしています。ご関心のある方は、自由民主党HPをご覧下さい。

ribru1.jpg 責任政党として確実に、着実に実行していることを分かりやすく国民に伝える

確実に、着実に政策を提案し実行する自民党。それを国民に分かりやすく的確に伝えるのが広報の役割です。今回は党の広報本部長の古屋圭司衆議院議員に、フリーアナウンサーの近藤サトさんがインタビューしました。
しっかり着実に実績を積み上げて、正しく広報していく。
こうした努力によってわが党への支持を取り戻すことができると思います。
ribru.jpg政策実行力を伝え国民が注目してくれる工夫
古屋 近藤さんは党本部にお越しになったのは初めてとか。ようこそいらっしゃいました。
近藤 そうなんです。先生は岐阜5区でいらっしゃいますが、私の生まれ故郷も選挙区なんですね。
古屋 近藤さんの実家の近所はよく知っています。また、私の妻も近藤さんと同じ高校の出身です。
近藤 昨年9月末に広報本部長に就任されて半年以上経ちますが、自民党の広報本部長とは、どのような仕事をするのですか。
古屋 広報本部長は、自由民主党の広報に関連する仕事をすべて担当します。機関紙・誌の発行から新聞広告、テレビCM、ポスターやビラ、パンフレットなどを手掛けています。このビラの「75分の2」って何か分かりますか?
近藤 いえ、分からないですね、なんでしょう。
古屋 これは皆さんが注目してくれるよう考えたアイキャッチャーです。ビラにある「75分の2」の2は定額給付金2兆円、75は景気対策「3段ロケット」の総額75兆円のこと。バラマキとの批判もありましたが、実は定額給付金の2兆円は景気対策のほんの一部分にすぎないというメッセージを込めているんです。
この75兆円の内訳は景気、暮らしに届く、雇用を守る、地方を元気にする政策に重点をおいたものです。それを盛り込んだ平成20年度の第一次、第二次補正予算は先に成立し、執行されています。平成21年度の予算は3月27日に成立しました。こうしたビラをはじめポスター作成などが広報本部の仕事の代表的な例です。このビラは、300万枚程配布しました。
ribru3.jpg近藤 300万枚ってすごい数字ですね。
古屋 確かにそうですが、近藤さんもご存じの通り、テレビの視聴率では3%程度なんですね。やはりテレビの影響は大きいと改めて実感します。広報本部では、こうしたあらゆる広報媒体を手掛けています。その他に、私どもでは『自由民主』という新聞を発行し、子育てや教育の支援などについて細かい内容を伝えています。党の機関紙なので本当に訴えたいこと、主張したいことが言えるわけです。この4月から半年間の期間限定で、「1000円」で購読できるキャンペーンをやっています。国会や政治のことなどを詳しく知りたい方は『自由民主』を、また、女性の方は『りぶる』を購読していただくと、現在の政治状況がよく分かると思います。


近藤 今、自民党が何をしているのか、国会がどう動いているのかが本当によく分かるんですね。こうしたPR活動も広報本部長がすべて責任を持って進めているのですか。
古屋 はい。広報本部にはそれぞれ局があります。今お話した出版局、新聞局の他に、例えば、マルチメディア局がインターネットで様々な広報を展開しています。
また、4月19日には、麻生総理も参加して「エコカー試乗会 at自民党」を開催しました。電気自動車、プラグインハイブリッドなど様々なタイプのエコカーを展示し、親子での試乗会を行いました。
他に、文化・スポーツ局では生け花などの伝統文化の教室も定期的に開催しています。
近藤 古屋本部長は、日本伝統文化活性化議員連盟の幹事長で、日本の伝統文化について熱心に取り組まれていますね。そういうこともPRしていくわけですね。
ところで、広報本部長を務めていて、マスコミの報道ぶりについてどのような感想をお持ちですか。
古屋 先ほどもお話しましたが、テレビの影響力は大きいですね。麻生総理はマスコミでは誤解されていますね。政治信条や政策実行力といった麻生総理の本当の姿を知っていただきたいですね。そのため、「YouTube」や「ニコニコ動画」などのインターネット動画サイトにも積極的に配信しています。ぜひご覧になっていただきたいですね。
支持率アップの理由は政局よりも政策を訴えたこと
近藤 メディアは重箱の隅をつつくような麻生総理の報道ですものね。
それと、今国会は「ねじれ」状態で、国会審議にも苦労されていると思いますが。
古屋 いたずらに審議時間をのばす民主党はじめ野党の戦術に対し、今、わが党は非常に弾力的に対応しています。われわれは、本当に良い政策を実行しようと考えていますから、野党の良い提案があれば修正協議に応じています。「ねじれ」であっても、それがうまく機能すればいいんです。
残念ながら、野党は政策よりも政局重視の流れでした。一例ですが、わが党は平成20年度の第二次補正予算で、定額給付金や高速道路料金が1000円になる法案を提出、成立するのに50日余かかっています。
近藤 50日間、毎日審議しているとして、審議時間は250時間くらいですか。
古屋 それがたったの10時間程です。野党の審議拒否で、審議できないんです。
近藤 そうなんですか。国民が知ったら怒りますよね。
古屋 私どもは責任ある政党ですから、相手の批判はしません。一つ一つ実績をあげていくことが大切と考えています。「西松建設」事件の影響かもしれませんが、審議拒否や時間かせぎができなくなり、結果として年度内に補正予算が成立し、高速道路料金も安くなり、定額給付金も実行できたわけです。今回の予算では、地方公共団体に対しても非常に手厚くしています。
近藤 さて、麻生総理の支持率も上がってきたようですね。これは景気対策を一つ一つ確実に実行していることの評価ですね。
古屋 そうですね。わが党は地方が活力を出せるような政策を用意し、財源も確保し、しっかり執行したいんです。それで、予算の早期成立こそ最大の景気対策と訴えてきたのです。
また、かつてない規模の平成21年度補正予算を4月27日に提出しました。この予算では暮らしへのきめ細かな支援策を重視しています。介護従事者の処遇改善や教育を充実させる支援、社会的弱者への手当てなどです。それと同時に、世界トップクラスの日本の環境技術を成長分野として、積極的に支援をしていきます。例えばグリーン・ニューディール政策では、全国の小中学校に太陽光発電を整備する。エコカーを買う時の税金を軽減する取り組みは20年度に行いましたが、21年度の補正予算ではさらなる助成を盛り込みました。また、省エネ家電製品を購入したらエコポイントを出す。テレビの地上デジタル放送の実現に向けて全面的に応援をしていく。これらの支援は短期的には消費を刺激する景気対策ですが、中期的には、環境・新エネ・ITなどの成長産業を後押しして、雇用の創出につなげることを目指しているのです。
こうした多様な取り組みを積み重ねて、自民党の政策と実行力を国民の皆さんに分かりやすく説明し、理解していただくことが、支持率の回復につながっていると思います。
十分な情報を的確にしっかりと
分かりやすく伝えること
ribru4.jpg
近藤 総選挙に向けて広報本部長として何を、どう広報していくかをお聞かせください。
古屋 わが党はいろんな政策を実行していますので、これを分かりやすく、広報していくことですね。
近藤 確かに先ほどの75分の2のビラなどはすごく分かりやすいです。
古屋 読んでもらう工夫をしないと広報としては失格。ただ、あまりにも情報量が少ないと正しく伝わらないこともありますから、徹底した広報戦略に取り組んでいきます。もちろんホームページなども最大限活用していきます。
それから麻生太郎総理はどういう社会を目指していくのか、そうしたメッセージも欠かせません。今は景気対策に重点的に取り組んでいますが、その後の日本をどういう社会にするのか。麻生総理の言う「中福祉中負担」の社会はどういう姿なのかを説明し、伝える必要がありますね。選挙は政党間の争いですから、わが党の政策をしっかり伝えなくてはいけない。これが選挙で一番大切なことだと思います。
近藤 民主党が政権政党になると伝えるメディアもあります。こうした状況の中で、今こそ自民党にがんばってほしいという雰囲気も高まっているようですが、それをお感じになっていらっしゃいますか。
古屋 ええ、少し前までは街頭演説をしていても、何をしていても本当に厳しい反応でした。私は、テレビの朝の番組やワイドショーを全部チェックし、実際に報告も受けますが、ちょっと常軌を逸した批判が多かったですよね。
近藤 それはメディアの責任でもありますね。
古屋 しかし、以前に比べればきちんと報じてくれるようになりました。定額給付金についても効果がないとか、愚策だとかメディアが報道していましたよね。70%が支持しなかった定額給付金も50%が支持するに変わった。それはメディアの報道が変わってきたからです。ある地方公共団体が定額給付金にプレミアム商品券を付けたり、ある企業は1万2000円をターゲットに新しい商品を開発したり。これらを景気対策の一つと評論家がひと言いう。これは今までにない世論の流れですね。
近藤 批判するだけでなく、自分たちの生活に直接かかわってくることだからちゃんと考えようと。
古屋 そうですね。高速道路の料金が安くなったこともそうでしょうし、子育て支援でも妊婦検診が14回まで無料になるとか、出産一時金を42万円に引き上げるなど、生活に非常に密着した支援もたくさんしていますので、それらを積極的に広報していかなくてはと思っています。
近藤 広報本部長として手応えを感じつつ、これからの風向きをどう捉えていらっしゃいますか。
古屋 風向きは自然に変わるものではないです。しっかり着実に実績を積み上げて、正しく広報していく。こうした努力によってわが党への支持を取り戻すことができると思います。この現実をきちんと受け止めて広報活動をしていきたいと思っています。
クラリネット演奏がリフレッシュ法の一つ
近藤 古屋本部長は「リニア議連」をはじめ多くの議員連盟や、党でも拉致問題対策特命委員長を務めるなど、本当にお忙しいと思いますが、いつもハツラツとしていらっしゃいますね。元気な体を維持する秘訣は何でしょうか。
古屋 実は、クラリネットの演奏なんです。元々音楽を聴くのはすごく好きなのでね。楽しいです。
近藤 では、クラシック音楽が中心ですか。
古屋 そうですね、音楽仲間でミニコンサートをやったり、地元でも女性部の集まりの時にピアニストを招いて伴奏してもらって、私がクラリネットを演奏したりするんです。
近藤 良いですね。始められたのは政治家になられてからですか。
古屋 そうです。子供の頃からピアノを弾いていたのですが、その後ずっと弾く機会もなくて。それでたまたま行ったコンサートでモーツァルトのクラリネット協奏曲を聴いたんです。その音色のすばらしさに感動して、翌日衝動的に楽器屋さんに行ってクラリネットを買いました。
近藤 あったのですね、何かインスピレーションが。
古屋 ありましたね、衝動的だったので買ってから後悔しましたけど(笑)。本当に音が鳴らない。それで、先生について習いました。今ではクラリネットがストレス解消になっています。
近藤 クラリネットの話になると、お顔が違いますものね。
古屋 それから、目を前に向けるということかな。横や後ろに向けちゃダメですよ。過去のことはあまりクヨクヨしないことが健康法、リフレッシュ法ですね。
近藤さんも子育てにそしてお仕事に前向きでチャレンジしてください。同郷の一人として応援してます。
近藤 本日はありがとうございました。

コメントは停止中です。

ページトップへ