去る、24日自民党政務調査会を代表して、与那国島に視察を行った。
日本最西端の国境の島であり、安全保障上の観点からもきわめて重要な役割を果たすべき島である。しかし、同島には自衛隊はもちろんのことかつて気象庁の測候所に13名の観測員が常駐していたが、行革のあおりを受けて今では無人化された。
最近では堂々と中国の調査船と思われる船舶が頻繁に同島付近に接近している。台湾まで110キロ、そして領有権をめぐり中国と対立している尖閣諸島とは120キロしか離れていないのだ。
昨年、浜田防衛大臣が同島を訪問し自衛隊の配置の検討を約束したが、政権が変わった結果、中期防衛大綱に自衛隊の同島配置も暗礁に乗り上げている。昨年夏に実施された町長選挙では、自衛隊誘致も争点となり推進派の外間町長が103票差で勝利した。
外国人参政権の問題も密接に関連しているのである。
もし認めれば、中国などの永住外国人が大挙して住民票を移動する事態は否定しきれない。町長選挙に限らず町議会議員選挙でも数十票でその当落が決まる実情を考えれば、一地方選挙が国家の主権や防衛に係わる問題に重大な影響を与えることになる。
与那国議会では三月議会にて外国人地方参政権の反対決議を確約した。
我々は、政府に対し強く速やかな自衛隊配備を要求していくものである。
また、国境の島に自衛隊を配備することは防衛政策上必然であるにもかかわらず、この問題を先延ばしにしている与党は問題であり、とても「友愛」で片付けられる次元の話ではない。
国境を接する島の視察を経て、国境の島の防衛のあり方を真剣に考えていかなくてはならないと改めて認識した。
帰京後、与那国視察報告の記者会見