事業仕分け第三弾がメディアでも大きく取り上げられている。
政権浮揚の起爆剤にしたいというのが与党の目論見であることは間違いない。
そんなこともあって、蓮大臣はじめ仕分人は必死に攻め立てている姿がテレビを賑わせている。
無駄があればそれを是正していくことは政治の責任であることは当然だ。しかし、選挙の際に主張していた特別会計と一般会計の組み替えから、対象事業がかなり細かい各論的事業が中心となっていたり、事業の必要性やその内容の詳細なチェックよりもむしろいくらカットできるかのコンテストと化してしる。
さらには、国会議員が国会の承認もなく仕分け人に就任するのは国会法違反ではないかと、参議院議院運営委員会で異例の指摘と質疑が行われた。参議院法制局長官もその違法の可能性に言及している。
我々自民党も与党時代から「無駄撲滅プロジェクト」で2年近くかけて詳細に事業チェックを行い、現実に現与党の行った事業仕分けを上回る8000億円近くを削ったことは余り知られていない。
確かにメディアに取り上げてもらうことを重視しなかったことはあるが、改めて実感するのはこの種の仕事はパーフォーマンスに走りすぎると本質を見誤ることになり危険だ。
二匹目の鰌はそう簡単には見つからないということか。