古屋圭司通信

ディーゼル車への誤解

カテゴリー:議員活動

2006年06月14日

18_05_03.jpg かつて石原東京都知事が、「東京都からディーゼル車を廃止する」と黒い煤の入った容器を揺すりながら会見したことから、日本でのディーゼルのイメージは「汚い」「臭い」「遅い」といった、極めて悪いものになってしまいました。
このことが未だに尾を引き、日本でのディーゼルエンジン搭載車のシェアは全体のわずか0.2%しかありません。しかし現在、ディーゼル技術は革新的な進歩をしているのです。
海外のメーカーだけでなく、日本の自動車メーカーもコモンレール方式(燃料噴射の圧力やタイミングを自由に設定することで、騒音やNOxの削減、燃費向上に大きく寄与)という新技術を盛り込んだクリーンディーゼル車が既に実用化されています。しかし日本の自動車各社は外国では販売しているものの、日本ではイメージの悪いディーゼル車を売ろうとはしません。この悪いイメージを脱却しようと私は昨年、国会議員有志を対象としてクリーンディーゼル車の試乗会を実施しました。
ヨーロッパでは、日本でのイメージとは全くの逆の「クリーン」「快適」「高性能」といった評価で、ディーゼルエンジン搭載車のシェアは6割を超え、クリーンディーゼルに大変大きな注目が集まっています。何故こんなにもイメージが違うのでしょうか?


注目される大きな理由は、新しい技術開発によって
○排出ガス中の汚染物質が、1990年代前半に比べ80~90%低減
○燃費のよさに伴う省エネルギー性、CO2排出量の削減
また、ディーゼル車はガソリン車に比べ、CO2排出量は約-30%なのです。
これこそまさに京都議定書の条件を満たすために不可欠な要素なのです。さらに性能面においても、パワーや静粛性も驚く進化を遂げています。また、石油の価格上昇からも、低価格の軽油は大きなメリットです。
と はいうものの、その良さを体感してもらわなくては納得できないのも理解できます。今日は千葉県浦安市にて、ダイムラー・クライスラー社によるニュークリーンディーゼル車試乗会がありました。私は実際に試乗し、その性能の良さを体感しました。
これほどまでにクリーン、高性能、低燃費なディーゼルを、いち早く日本でも浸透をさせていくべきです。そのためには、極めて悪いイメージからの脱却と、今こそ腰が引けている日本の自動車メーカーが国内でもディーゼル車の販売戦略を改めるべきです。経済産業省など政府もバックアップすべきです。
これこそがもっとも効果的かつ効率的に京都議定書に定めるCO2削減の方法なのだから。

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