12月21日午後、自民党本部において、「磁気浮上式鉄道小委員会」(委員長・古屋圭司)の初会合が、関係衆参国会議員はじめ国土交通副大臣等の国土交通省幹部が出席し開催されました。
かつて、自民党の政務調査会には「磁気浮上式鉄道特別委員会」があり、私が委員長を務めていました。しかし昨年9月、私をはじめとする主要メンバーが離党したことにより、磁気浮上式鉄道いわゆるリニアに関する議論は自民党内ではほとんど行われませんでした。
私は、この度の復党を契機に、中川昭一政調会長をはじめとする党幹部に働きかけ、新たに整備新幹線鉄道問題等調査会の中にリニア建設促進のための小委員会を設立し、委員長に就任しました。
リニア開発状況に関しては、これまでの山梨リニア実験線での走行実験等により、平成17年3月、国土交通省超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会から「実用化の基盤技術は確立したと判断できる。」との評価が示されています。また本年4月、JR東海より、山梨リニア実験線を一般区間まで延長し、現在の18.4㎞から42.8㎞とする計画が発表されています。
世界で最高水準の技術を誇る我が国の磁気浮上式鉄道は、東海道新幹線に変わるアクセス、あるいは災害時のダブルトラック確保の視点から、中央新幹線としての取り組みの可能性を研究しています。リニアによって、東京から大阪まで一時間で結ぶことが可能です。
この委員会では整備方式、財源方策等について、積極的に議論を行いたいと考えています。21世紀型の公共事業のモデルケースを目指して、民間からの投資や開発利益の還元、税制上の優遇装置などを活用し、世界から投資を募って税金の投入はミニマムに抑える財源スキームを検討して参りたいと考えています。
この事こそが、実現に向けた方向性を示していくことにつながると考えています。リニア中央新幹線は、実用化に向けて着実に進歩しています。