この内閣の末期的症状を象徴する出来事。
松本大臣の辞任にいたる経緯はテレビで何度も放映されている。あの威圧的かつ非常識な言動は、確信的な意図があったのではないか。
松本氏は、6月2日の不信任案の騒ぎのときにも一日でも早く菅総理は辞めるべしと発言しているし、今般の大臣就任についても固辞しつづけていたという。こんな内閣を一日でも早く終わらすための「刺し違い」と思わず考えてしまうくらいだ。
ただひたすら総理に居座る菅氏に、民主党からも事実上のクーデターが始まった。
こんな総理が居ること自体が日本にとっての災難だ。
さらには、菅総理の政治団体が拉致実行犯グループから派生する政治団体に8000万円を超える献金が判明するという信じられない事件も明るみにでた。
かつて拉致実行犯釈放の嘆願書に署名したことが、「うっかり」という本人の釈明とは違いまさしく確信犯であったことを裏付ける事件。徹底追及だ。
マニフェストの破綻や鳩山氏や菅氏の相次ぐ機能不全内閣の連続。まさしく民主党そのものの体質だ。災害対策関連予算を速やかに成立させたうえで、もう一度政治をリセットだ。
かつて昭和20年8月15日、戦争に負けた日本は翌年4月に総選挙を実施した。「新しい国づくりは新しい体制で」という先人の見識だ。
速やかな解散総選挙で再び国民に信を問うべし。