古屋圭司通信

去る13日、北朝鮮から9人の脱北者が能登半島付近で民間の漁船に発見されて事が判明した。

海保により曳航された船は、木造船でそこに9人が乗っており、韓国に移送を希望しているという。

合同委員会にてまず問題にしたのは、13日事案判明の時点の午前9時過ぎに、官房長官や総理に報告したということだが、その日の夕方4時の官房長官定例記者会見では「関係省庁による連絡組織を作ることは考えてない」と答弁しながら、現実にはその日の午後に関係省庁による連絡会議が開かれ、夕方5時には官邸にて連絡会議が開催された。

14日の午前中の会見では昨日連絡会議をやったとシャーシャーと報告する始末。

総理ならびに官房長官からは、午前中の報告の際に「遺漏なきよう」対応するようにとの指示を受けているという。

遺漏なきようとは、「良しなに取り計らいたまえ」ということか。

危機管理意識の欠如といわざるを得ない。

ご承知のとおり、北朝鮮では、食糧事情が最悪で市民はもちろんのこと軍関係者や役人までも食料不足が深刻という。さらに混乱すれば北朝鮮から大量の難民が日本に来る危険性は否定できず、このようなことを想定しながらの対応とはとても思えない。

今日の会議は本会儀の時間もあり、十分な議論ができなかったので、来週に改めて再開することを決定した。

“自民党外交・拉致問題対策特別委員会合同会議にて脱北者問題を議論” への1件のフィードバック

  1. 飯野ひろみ より:

    素人政治家集団の民主党が与党になった今が狙い時とばかり、中国やアメリカが高度な日本の技術や勤勉な日本人の獲得を虎視眈々と静かに動き始めているのでは・・・そんな事を友人達と話ながら恐怖感を持っています。このままだと、本当に中国(またはアメリカ)・日本自治省になる日がそう遠くない将来訪れそうな気がします。朝鮮半島の有事の際は、韓国だけでは難民の受け入れが無理なのは確実でああり、まさに日本政府の対応を案じています。
    古屋先生をはじめ保守の先生方に頑張って頂かなければ、日本は大変な事になります。野田政権での外交力はゼロに等しいと思います。

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