古屋圭司通信

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今週はじめに、在日本中国大使から我々国会議員にいわば「脅迫状」ともゆうべき文書が送付されてきた。メディアでも話題になっているのでご承知の方も多いと思う。内容は、チベットとウイグルに関するもので、まさしく「内政干渉」そのもので到底容認できるものではなく、本日11時半に党本部にて記者会見した。我々文書を受け取った議員連名で次のような抗議文を大使宛に送付することを決定して、本日程中国大使宛に送付した。

中華人民共和国駐日本国特命全権大使

程 永華 様

 初夏の候、益々ご清栄のことと存じます。

さて、程大使より2012年5月8日付けで、チベットと新疆ウイグルに関する書状を受け取りました。我々国会議員側の調査によると衆参党派を問わず多くの議員に送付されていることが判明致しました。

内容は、チベットならびに新疆ウイグルにおける貴国の考え方を示されたものと解釈いたしますが、その記述は、一方的に武装反乱・暴力テロ組織と決め付け、現実に行われている人権弾圧や人権侵害については何ら触れておらず、事実とは異なるといわざるを得ません。

さらには、文面の最後では「日本自身の安全にも害がある」との記述、また我々議員側に対し「いかなる形でも接触せず、世界ウイグル会議に対し、いかなる支持もしないことを希望する」という、いわば強圧的な表現は、独立主権国家の国会議員への書状としては、著しく適切性に欠いているといわざるを得ません。

いわば、これは日本に対する「内政干渉」そのものであると考えます。

ここに、書状を受け取った議員として、断固抗議するとともに我々は、日本国国会議員の良識に従って今後も活動していくことを、ここにお伝えする次第です。

今後とも貴殿のご活躍、貴国のご発展を心よりお祈り申し上げます。

 平成24年5月18日

自由民主党衆議院議員代表

安倍晋三、石破 茂、稲田朋美、井上信治、今津 寛、今村雅弘、江藤 拓、加藤勝信、城内 実、北村誠吾、小池百合子、齋藤 健、坂本哲志、柴山昌彦、下村博文、新藤義孝、菅 義偉、高市早苗、武田良太、徳田 毅、長勢甚遠、馳  浩、古川禎久、古屋圭司、松浪健太、山本有二、

自由民主党参議院議員代表

青木一彦、赤石清美、有村治子、石井浩郎、礒崎陽輔、上野通子、衛藤晟一、岸信夫、佐藤正久、関口昌一、塚田一郎、鶴保庸介、古川俊治、二之湯智、野村哲郎、松下新平、水落敏栄、三原じゅん子、山谷えり子、若林健太

5月18日13時現在 計 46 名 自由民主党国会議員
なお、送付後も抗議の文書に賛同する議員が増えているので、改めて再出状予定だ。

“ウイグル問題について自民党本部にて記者会見” への4件のフィードバック

  1. ムラタシンイチ より:

    中国大使館を訪問して改めて抗議してください。
    これと同じことを中国国内で日本大使が行ったら中国はどう思うかも含め、厳重に抗議してください。
    完全な内政干渉です。
    民主党政権になってから完全に日本を属国扱いです。
    是非ともこの件を国会で追及して、外交問題化するべきです。

  2. 保科 智春 より:

    おつかれさまです。
    おっしゃる通り、この度の支那(中国)の主張は完全なる内政干渉であり、日本は断固抗議すべきものと確信しております。
    日本国民として、この度の古屋先生方の活動を断固支持いたします。
    頑張って下さい。

  3. 中島祥江 より:

    よく実行してくれました。ありがとうございます。不当な中国の言い分に対して、日本は毅然とわが国の見解・立場を宣言していかなければいけません。今後ともご活躍期待しております。

  4. ウイグル問題、中国大使への抗議は大賛成です、よくやりました 応援しています。

    さらに「内政干渉」を続けるなら、日本がしたODAの明細を中国語で公開してください。
    外務省ホームページのODAには日本語だけで、中国語版がありません。
    これでは中国向け広報にはなりません、中国人が中国国内からアクセスしても理解できないのです。
    日本の対中ODAの総額は「ローン」も入れれば6兆円を軽く突破しています。

    対中ODAは名前を変えて 各省が援助しています、明細を中国語で公開してください。

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