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こんな記事か各紙に報道されている。
MRJとは、三菱リージョナルジェットの略で、YS11以来の純国産飛行機だ。
この開発が始まったのは10年ほど前。ちょうど私が経済産業副大臣を務めていたときで、当時経済産業省は「産業政策」としてこのMRJ開発を推進するスタンスだったが私は、むしろ「航空政策」の要素が70%だと指摘して、国土交通省の航空局との連携と国内航空3社(当時は)との連携が不可欠だと主張。
なぜなら、航空会社は中長期の機材(飛行機)の導入計画を立ててそれをベースに実行しているのが実態。
それゆえ国内エアラインが採用しない飛行機を海外に売り込むという発想は非現実的。
世界のメーカーはしのぎを削って受注戦略を展開しているので何ら実績のないものを採用されることはありえない。というわけで、国内エアラインに売り込んだ結果、ANAが採用を決定したことが世界への売り込みへのきっかけとなった。すでにANAをはじめ130機を受注しているが今回は米国スカイウエスト社から100機の受注を勝ち取った。納入は当初の計画よりも1年ほど遅れるが、いよいよメードインジャパンのジェット機が世界の空を飛ぶ日が近い。
このMRJの利点は騒音が少ないこと、燃費がいいこと、価格競争の優位性などなどものづくり日本の技術の結晶が凝縮されている。飛行機の部品は車の10倍ほどあり、国内の関連事業者の育成にも効果がある。発展途上国などの将来の航空機需要を考えるとMRJの優位性は世界でも堂々渡り合えるのだ。