古屋圭司通信

東北関東大震災

カテゴリー:議員活動

2011年03月16日

悪夢の震災発生から6日目を迎えた。

1000年に一度といわれる災害。

被害が明らかになるにつれ、かつて我々が経験したこのない被害が現実のものとなった。今後さらにその犠牲者は増えてくるものと予測される。

亡くなられた方に心からご冥福をお祈り申しあげるとともに、被災された方にはお見舞い申し上げる。まだ数万人の行方不明者がいるといわれているのは心が痛む。

与野党で政治休戦を合意したが、当然だ。

その上で、徹底した災害対策を講じるために、我々自民党は子供手当や農家の所得補償などの財源を凍結して、災害対策にまわすべく予算の組み替えを提案するも、この期に及んでまだ、枝野長官は予算を予定通りさせたいとの認識は、この歴史的危機の認識不足も甚だしい。

総理も記者会見では一切の質問も受け付けずに「命がけで」や「全身全霊で」などど情緒的な言葉のパーフォーマンスのみで、「想定していた規模をはるかに超える」などの言い訳を国民が聞きたいのではない。

国民が知りたいのは、具体的に何をどうしてくれるのか、どのような対策を講じるのかの一点だ。

原子力発電所の事故は、極めて深刻だ。

常に最悪の事態を想定して危機管理しなくてはならないのに、無意味な総理視察を強行したり、東電を怒鳴り散らしたりするだけではダメだ。

情報開示の上で、東京電力や政府、原子力安全・保安院、自衛隊、あるいは海外の専門家などあらゆる関係者が連携して、最悪の事態を回避するためのあらん限りの努力をする。之に尽きる。

さらには、非常事態の最中に節電担当大臣に蓮舫氏など、機構いじりをすれば混乱を巻き起こすだけだ。

総理とこの政府の無能ぶりを嘆いてもしかたない。

この国家の危機を乗り切るために我々野党も今まで培ってきた経験などをもとに徹底的に協力していく決意だ。

せめてもの救いは、ニュースでも略奪などの事件は報道されていないだけではなく、お互いに協力し合ってこの困難に立ち向かう姿は、日本人の道徳観の高さを象徴している。

たまたま私は東京駅の新幹線乗り場下のコンコースで今回の地震に遭遇した。

激しい揺れにもかかわらず、冷静に対処する人たちの行動こそが日本人の強みだ。

必ず日本はこの壊滅的危機を乗り切り復興という一つの大きな目標に向かって結束して頑張れると確信している。

これこそが日本人の底力だ。

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